古い和室から明るい洋室へ

築49年の鉄筋コンクリートマンションの一室、
6畳間の和室をフローリングの洋室へリフォームしました。
今回は、施工の工程も詳しくご紹介していきます。

こちらがリフォーム前の6畳間。
畳や襖は日に当たり色褪せて変色しています。
また、このお部屋は玄関と隣り合わせになる壁側に湿気がたまりやすく
カビも目立ってきているのが分かります。
こういった問題も解決できるよう、リフォームを進めていきます。


まずはお部屋の解体をしていきます。
畳を外し、壁紙を剥がし、押入れの枠組みも撤去しました。


各工程が完了するごとに、掃除もこまめに行います。

解体が完了したら、フローリングの土台となる合板をはめ込んでいきます。

今回は、押入れを撤去した代わりにクローゼットを新設しました。
枠組みを作り、石膏ボードをはめ込みます。
ここで、湿気がたまりやすく結露に困っていた玄関側の壁を中心に
断熱材もしっかりと入れていきます。

表面をなめらかにするためのパテ処理を行い、クロスを貼ります。
今回はお客様のご希望で、シンプルな白のクロスをチョイス。

マンションの2階以上の物件には、床に遮音シートを入れることが義務付けられているため
しっかりと敷き詰めたあと、フローリングを敷いていきます。

仕上がりの模様がきれいになるよう継ぎ目を考え調整し、
裸足で歩いても気持ちのいい歩き心地になるよう少しの凹凸も見逃さず、
作業中に出るゴミが入り込まないように念入りに確認しながら
一つずつフローリングを敷き詰めていく、大工さんの丁寧な施工に感心しました。

巾木をつけて、建具を入れたら完成です。
押入れからクローゼットに変更したことで収納力が大幅にアップし
もともと外に出していた和ダンスも、まるごとクローゼットの中へ収納できました。

クローゼットの中にはダウンライトを設置。
また、こちらも湿気対策で換気口を左右の隅に取り付けました。
それぞれ風の通り道の入口と出口の役割になっているので、換気パワーも抜群。
気になる季節はこまめに換気すれば、カビの心配もありません。

和ダンスが占めていたぶんの空間もあり
6畳間の広さ自体は変わっていませんが、和室のころよりも広々としています。

掃き出し窓は障子を撤去し、シェードを取り付けました。
上下とも可動式で調整ができるため、時間帯に合わせた日よけや目隠しなどの細かい調整ができます。
カーテンと比較しても、スタイリッシュに収まるところがシェードのメリットですね。

6畳間の和室から洋室へのフルリフォーム。工期は1週間ほどでした。
部屋がとても明るくなったと、お客様にも大変ご満足いただきました。