セットバックの雑草を防ぎ、お手入れを楽に



本日ご紹介するのは、戸建てのセットバック部分のコンクリート打設工事です。
ちょっとした隙間からでも生えてくる雑草。いくら草刈りをしても終わりがありません。
かといって放置しておくわけにもいかない敷地内の部分を、今回は土間コンクリートで対策しました。
施工事例のご紹介に入る前に、まずは「セットバック」とはそもそも何なのかということについて、少しご説明します。
セットバック(set back)は日本語で「後退」を意味する言葉で、家に面している道路を広げるために土地の境界を後退させることを指します。
道路幅員4m以上の建築基準法上の道路に、2m以上接道していないと家は建てられない(建築基準法第42条・43条/昭和25年11月23日施行)
と定められている通り、土地があればどこでも家を建てて良いというわけではありません。
災害時に消防車や救急車が通れるスペースがあるかどうか、日常的に日照や通風は問題ないか、等いろいろな理由があり上記の決まりごとを守る必要があります。
そして、その条件を満たすため、幅4m未満の道路に面する土地ではセットバックが必要となります。

もちろん建築基準法ができる前からある住宅街では、幅が4m未満の古い道路もたくさんあります。
その場合は、建て替え時にセットバックすることが必須となります。
このセットバック部分は土地の所有者に所有権があるので、道路の一部に見えたとしても、雑草の処理やメンテナンスは土地の所有者が行う必要がある、ということになります。

もともとはセットバック部分にびっしりと生い茂っていた雑草。
メンテナンスをするのはかなり大変だったと思いますが、しっかり下処理をして生コンクリートを打設しすっきりしました。

左上から順に、工事の流れとなります。
まずはしっかりと雑草を処理。
雑草は粒子が土に触れると強い生命力で発芽するので、土も全て取り除きます。
このくらいの規模ですとワイヤーメッシュは設置しなくても問題ないのですが、あったほうがきれいに仕上がり補強効果やクラック防止にもなるため、しっかりと敷いていきます。
そして生コンクリートを打設し、コテや刷毛などを使って表面をならし整えて仕上げを行います。
当日のうちはコーンを立てて人が立ち入らないようにしますが、翌日にもなれば、よほど体重をかけない限り上を歩いても大丈夫なくらいに乾きます。

カンカン照りの夏場などコンクリートが急速に乾燥してしまうような気候ですと、表面がひび割れてしまうなど仕上がりに問題があるのですが、今回は気候もちょうど良くきれいに仕上げることができました。
これまで長いこと雑草に悩まされていたという施主様。
セットバックのお手入れが楽になり、快適な暮らしのお手伝いができていれば幸いです。
このたびはありがとうございました。



